📑 最新研究からわかる 学習効率の高め方
🔥 弱点勉強全テスト 🔥
第 1 巻
カーピキー 2008 実験: 「勉強」と「テスト」どちらが効率的か?
定義: 「学習」 = 「勉強」 + 「テスト」
実験: アメリカの大学生 40 人にスワヒリ語の単語を勉強させた。1 週間後の勉強結果(成果)を
「全範囲勉強・全範囲テスト」 vs 「弱点範囲勉強・全範囲テスト」 vs 「全範囲勉強・弱点範囲テスト」 vs 「弱点範囲勉強・弱点範囲テスト」
で比較した。
結果: 「全範囲勉強・全範囲テスト」 = 「弱点範囲勉強・全範囲テスト」となった。
考察: つまり、すでに覚えたことを反復して勉強(インプット)するのはとても非効率で、自分の弱点である範囲を勉強したり、実際にテストを行う(アウトプット、プログラミングだとコードを書いたりアレンジしたりオリジナルアプリを開発すること、英語だと文章を書いたり話したりする)ことが重要(「弱点範囲勉強・全範囲テスト」の効果で、テストをしまくる)
まとめ: すでに覚えたことを反復して「勉強」するのはめちゃくちゃ非効率。すでに覚えたことを反復して「テスト」するのも非効率。だけど、すでに覚えてしまった内容を繰り返し「テスト」すると「忘れにくさ」が向上する。
実用: ①最初にテキストを読むのは 1 回でいい。②そのあとはテストを受ける。③間違えた箇所のテキストを読み返して、テストの解答を理解する。④再度テストをする。という流れが良さそう。
第 2 巻
ポッツ実験: 「勉強」する前に「テスト」をするとどうなるか?
実験: 平均年齢が 26 歳 の 24 人の英語話者を対象に、バスク語(という言語があるらしい)を
「勉強のみ」 vs 「記述テスト → 勉強」 vs 「選択テスト → 勉強」
で比較した。
結果: 「記述テスト勉強(91)」 > 「選択テスト勉強(88)」 > 「勉強のみ(86)」
まとめ: 実験結果の差はあまり出なかった。つまり、勉強時間で換算すると、「勉強」する前に「テスト」をするメリットはさほどないので、「テスト」をするなら「勉強」する「前」ではなく「後」にする
実用: ①講義(インプット)→②テスト→③間違いの復習→④テスト→⑤間違いの復習という流れが(弱点勉強全テスト)良さそう。
中田 2015 実験: 間隔の有無により学習効率はどう変化するのか?
実験: 日本の大学生 128 人に 20 の英単語テストを行い、
「無間隔(勉強・テスト・勉強・テスト・勉強・テスト)」 vs「6 分間隔(勉強・間隔・テスト・勉強・間隔・テスト・勉強・間隔・テスト)」
で比較した。
結果: 短期記憶の場合は、無間隔 > 6 分間隔、長期記憶の場合は、無間隔 > 6 分間隔での学習が効率的。
中田 & 鈴木 2018 実験: 間隔が長いか短いかで学習効率はどう変化するのか?
実験: 日本人の大学生 133 人に 48 個の英単語テストを行い、
「1 分間隔(勉強・間隔・テスト・勉強・間隔・テスト・勉強・間隔・テスト)」 vs「6 分間隔(勉強・間隔・テスト・勉強・間隔・テスト・勉強・間隔・テスト)」
で比較した。
結果: 学習する段階では、1 分間隔 > 6 分間隔だけど、1 週間後では、6 分間隔 > 1 分間隔 である
まとめ: 短期記憶(新しい知識の獲得)をするには、無間隔で学習するのが効率的。ただし、無間隔で学習すると、その分忘却率も高いので長期記憶をするには、継続 したり時間を置いてテストを繰り返すのが良い。 実用: 学習を継続すること。重要な知識(フロントエンド、UI/UX デザイン、心理学、説得、学習など)は定期的に知識チェック(記述式 > 選択式)する。
バーリック 1993 実験: 長い間隔での学習効率はどう変化するのか?
実験: 英語話者の博士の家族 4 人にフランス語、もしくはドイツ語単語 300 語を記憶させテストする。14 日間隔、28 日間隔、56 日間隔で実施。
結果: 直後 → 14 日間隔 > 28 日間隔 > 56 日間隔。1 年後 → 56 日間隔 > 28 日間隔 > 14 日間隔。5 年後 → 56 日間隔 > 28 日間隔 > 14 日間隔。
考察:
まとめ:
実用:
コーネル 2015 実験: 自分で答えを思い出したときと思い出せなかったときの違い
定義: 「テスト」で正解を「思い出す」行為のモデルを、脳内を「探す」 + 脳から「取り出す」とする。
実験: 20 人に英単語のペアを覚えさせ、テストする。「書き写し」「書き写し」 vs 「書き写し」「虫喰い埋め」で比較する。「書き写し」は「勉強」、「虫喰い埋め」は「テスト」という位置付け。
結果: 学習段階の正解率 → 「書き写し」(98) ≒ 「虫喰い埋め」(95)。計測テストの正解率 → 「書き写し」(43) < 虫喰い埋め(61)
考察: 「思い出そうとすることには学習効果があるけど、実際に思い出せたかどうかは学習効果には関係ない」
まとめ: 「未知」は知らない知識で「想起度」ゼロ。「不出」は知っているけど「想起度」が低くてなかなか思い出せない知識。「可出」は「想起度」が十分に高くて思い出せる知識。つまり、「未知」について「テスト」 + 「フィードバック」するのは効率が悪い。そして、「不出」について「テスト」 + 「フィードバック」するのは効率が良い。また、「可出」について「テスト」するのは効率が良い。
実用: ざっくりいうと、全くできないことは「勉強」で、ほんの少しでもできるなら「テスト」すると良い。
コーネル 2009 実験: 覚える知識が複雑になった場合の学習の仕方
実験: アメリカの学生 25 人にフィクションとノンフィクションでの「質問文」と「それに対する答え」のペアを学習させた。「テスト(質問のみ) + 勉強(質問 + 答え)」 vs 「勉強(質問 + 答え)」を比較した。
結果: ノンフィクションのときは、学習効果 → 「テスト + 勉強」(82) ≒ 「勉強のみ」(77)、学習効率 → 「テスト + 勉強」(41) < 「勉強のみ」(100)。
フィクションのときは、学習効果 → 「テスト + 勉強」(41) > 「勉強のみ」(31)、学習効率 → 「テスト + 勉強」(51) < 「勉強のみ」(100)。
考察: つまり、学習の対象が単語じゃなく複雑な文章問題でも、「未知」についてのテストは非効率。
カーピキー 2011 A 実験: 単語テストの結果とより高度なテストの違い
実験: 大学生 80 人に「ラッコ」に関する科学の文章テストを行った。「勉強 1 回」 vs 「(勉強 + 間隔) × 4 回」 vs 「勉強 + コンセプトマップ」 vs 「(勉強 + 思い出し) × 2 回」を比較した。
結果: 学習効果(1 週間後の計測テスト) → 「思い出し」(66) > 「4 回勉強」(46) ≒ 「コンセプトマップ」(42) > 「1 回勉強」(27)。学習効率 → 「1 回勉強」(235) > 「4 回勉強」(100) ≒ 「思い出し」(96) > 「コンセプトマップ」(61)。
考察: 高度な理解を求める文章テストの場合、「4 回勉強」や「コンセプトマップ」のテスト結果がやや良かったけど、「学習効率」という点においては「1 回勉強」が最も効率的。しかし、試験結果や長期記憶を高めるには、「4 回勉強」や「コンセプトマップ」が現実的。
まとめ: 資格を取りたいなら、学習 を 継続 する。インプットは最低限。アウトプットとそれに対するフィードバックを繰り返すことで長期記憶を高める。 まとめ
最強の学習方法は、
①「未知」が多い最初の段階では、「勉強」のみを行う。
②そして「未知」「不出」「可出」が混在している段階になったら、「全テスト」 + 「勉強(特に弱点を復習)」を行う。
③最後に、「可出」が大半を占めた段階では、「全テスト」のみを行うのが最も効率的。
第 3 巻
実験:
結果:
考察:
まとめ:
実用:
第 4 巻
実験:
結果:
考察:
まとめ:
実用:
第 5 巻
実験:
結果:
考察:
まとめ:
実用:
🧪 リファクタリング・ウェットウェア - 「達人プログラマの思考法と学習法」
🧫 MIND パフォーマンス Hacks - 「脳と心のユーザーマニュアル」
👾 マンガで分かる心療内科 - 「ゲーミフィケーション編」
🧠 自分の学習タイプ 活かし方